アニメ第11話の野外フェスで身に付けていた衣装で再びステージに登場したトゲナシトゲアリメンバーは、同回でのリハーサルシーンをステージ上で完全再現。ルパのサウンドチェックの流れを汲むベースソロから始まる「空白とカタルシス」では、理名が仁菜として「間違ってないって叫んでやる！」というセリフが加えられた。

観客のハンドクラップ＆シンガロングで、トゲナシトゲアリのライブでのピークとなる「爆ぜて咲く」の後は、アニメ第13話で描かれたバレンタイン対バンライブが再現。「私たちのはじまりの目撃者になってください！」というセリフの後、「運命の華」とアニメED主題歌「誰にもなれない私だから」で本編を締めくくった。

アンコールでは、3月12日(水)リリースの最新配信シングル「ダレモ」と2024年のクリスマスにリリースした「最期の禱り」を初披露。疾走感あふれるライブ映えするロックナンバーに、ファンたちはハンドクラップと掛け声で応えていた。

最後は、この日が誕生日のドラム、安和すばるを会場全体でお祝いしてから、ダイヤモンドダストがステージに再登場。

全員がキャラクターに合わせてヘアスタイルを寄せたことを明かした声優陣に大きな拍手が沸くなか、ヒナと同じく、ヘアスタイルをツインテールにした近藤が似合っているか不安な様子を見せるも、会場から「可愛い！」と声が飛ぶと安心したような笑顔を見せていた。

最後は、各キャストから観客に向けて感謝の言葉が贈られ、ヒナ役の近藤からは、3rd ONE-MAN LIVE"咆哮の奏"をダイヤモンドダストのメンバー全員で見守っていたこと、そして、この日、ステージに立って作品の楽曲を届けることができて幸せだった、とコメント。そして、理名の「ダイヤモンドダストのライブを客席から観られなかったことが今日の唯一の心残り」とのコメントで、この日のスペシャルライブは笑顔で締めくくられた。

文＝中村実香