OKAMOTO'Sが放課後の軽音部室を舞台に音楽あり笑いありのエンターテインメントショウ!「90'S TOKYO BOYS IN HALL SPECIAL~アフタースクール~」

(C)キセキミチコ

ゲストからレクチャーを受けバンドが完成形に辿り着いた、という設定で、第二部では部室からNHKホールへと舞台が転換。「どうも、新宿から来たOKAMOTO'Sです!」というショウの第一声から、ミラーボールの眩い光の下「90'S TOKYO BOYS」をグルーヴィーにパフォーマンス。「Young Japanese」を間髪入れず畳み掛け、小気味よいリズムを繰り出していく。大拍手の中、第一部は「面白かったですか?」と問い掛けながら、「切り替えるの、俺たちが一番難しい(笑)」と笑うハマ・オカモト。Reiをゲストに迎えて「Border Line」、続いてマハラージャンとは「Dance to Moonlight」をセッション。魅惑のファンクナンバー「Burning Love」を久しぶりに披露してファンを喜ばせた。

「NEKO」が始まったかと思いきや、突如エミネムの「Lose Yourself」のスリリングなイントロが流れ出し、森本が登場して完全カバーする驚きの一幕も。エミネムコスプレ風の衣装は全身、レイジの私物を借りたと明かして笑わせた。再び「NEKO」に戻って曲を締め括ると、メガフルタチが再登場。手渡された古舘本人からの手紙をハマ・オカモトが読み上げると、そこに綴られていたのは、OKATMOTO'Sという同世代の"仲間"への感謝の言葉。コラボレーションは叶わなかったが、「笑って笑って」をパフォーマンスするOKATMOTO'Sに、メガフルタチはダンスで参加。一見滑稽でシュールな光景だったが、気持ちが温かくなる場面だった。TAIKINGを再び迎え、Suchmosの代表曲「STAY TUNE」をカヴァーセッションで沸かせると、ラストは全出演者がステージに勢揃い。ショウは「皆さんとこの夜をこうやって共有できることを、とってもうれしく思っています。改めて、本当に来てくれてありがとうございます!」と真っ直ぐな言葉で感謝を述べた。全員でパフォーマンスした「Dancing Boy」は、一人一人が強烈な個性を音に宿しながら、美しく音が調和して響き、会場を優しく包み込んだ。

(C)キセキミチコ

観客を背にして記念撮影し、約3時間に及ぶライブイベントは終了。総合演出を務めたハマ・オカモトは、ボリューミーな内容に「スタッフチームは俺のことを恨んでると思うんですが」と苦笑しつつ、「でも、かなり面白かったので、続けられそうな気もする...な」と控え目ながら次回開催への含みを持たせた。エンドロールの最後に映し出されたのは、序盤で撮影した部室での集合写真。コロナ感染で出演が叶わなかった古舘、同じくあっこゴリラも、写真の右上に小さな円で囲まれて写っており、"出席"していた。来場者を楽しませようとするアイディアがぎっしりと詰め込まれていた、濃密な約3時間。正真正銘の本物の音楽ライブと、ユーモアのセンスに彩られたフィクションの世界とが混在する、温かな一夜だった。

文=大前多恵

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放送情報

OKAMOTO'S「90'S TOKYO BOYS IN HALL SPECIAL ~アフタースクール~」
放送日時:2022年8月28日(日)19:00~
チャンネル:WOWOWプラス 映画・ドラマ・スポーツ・音楽
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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