韓国を代表する俳優ソン・スンホン。ドラマ「男女6人恋物語」(1996年)で俳優デビューしてから、30周年の節目を迎えた。「映画 冬のソナタ 日本特別版」が3月6日(金)に公開を控えているが、スンホンは日本での第一次韓流ブームの火付け役となった"四季シリーズ"の一つ「秋の童話」(2000年)や「夏の香り」(2003年)に出演し、トップスターの仲間入りを果たした。
精悍な顔立ちにスタイルの良さも相まって大人の色気を放ち、正統派俳優として数々の美しく切ないラブストーリーでファンを魅了してきたスンホンだが、近年は痛快アクション「プレーヤー」シリーズで天才詐欺師に扮し、「配達人 ~終末の救世主~」(2023年)でヴィラン的存在を演じるなど、多彩なジャンルで新たな面を見せる。
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俳優として難役にも挑みながら今も第一線で活躍を続けるスンホンは、昨年6月に日本公開された主演作「秘顔 ひがん」(2024年)が"R18の劇薬サスペンス・スリラー"として衝撃を与えた。3月6日(金)にWOWOWシネマで放送される本作は、本国では19歳未満が鑑賞禁止されながらも観客動員数100万人突破の快挙を達成し初登場1位を飾った注目作だ。
激しい情愛に溺れる男女と、そのすべてを目撃する婚約者。それぞれが持つ"秘密の顔"の秘密が剥がされるたびに、予測不能のストーリーが展開していく。生々しくもエレガントなエロティシズム、人間の欲望と秘密が衝突する濃密な心理サスペンスとなっている。
オーケストラの指揮者・ソンジンは、楽団長の娘でチェリストでもあるスヨンと婚約していた。結婚のため楽団長とスヨンが用意した豪邸に移り住むが、ある日スヨンがビデオメッセージを残して失踪してしまう。結婚と大切な公演を控えた今、婚約者はなぜ姿を消したのか。
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喪失感に苦しむ中、ソンジンはチェリスト代理のミジュと対面する。言葉にしがたい彼女の魅力に惹かれ、大雨の夜にスヨンのいない寝室で許されない過ちを犯す。しかし、欲望のままに求め合う2人を、失踪したはずのスヨンがすぐそこで覗いていた。
スンホンが演じるのは、庶民育ちながら指揮者としてカリスマ性を持つ主人公のソンジン。コンプレックスを抱えるがゆえ裕福な育ちのスヨンへ複雑な思いを抱き、彼女の失踪に戸惑い罪悪感に苛まれながらもミジュに惹かれていく。
指揮棒を振る姿もピアノを奏でる様も鍛え上げられた肉体も、全てが麗しい。濃厚なベッドシーンだけでなく、ふとした瞬間の憂いを帯びた表情にも大人の男の色気を纏う。穏やかで優しい理想的な夫としての顔の裏に冷徹な面を潜ませ、抗えない欲望、怒りや罪の意識との葛藤を心の内に秘める。
スンホンは美しい女たちに翻弄されながら、人間味に溢れる素顔を剥き出しにしていく。その心情の変化を細やかに、生々しく表現した。









