「暗黒なチュ・ジフン」が覚醒!狂気のサイコパス役で見せた凄みのある存在感

「暗数殺人」
「暗数殺人」

国際エミー賞へのノミネートやニューヨークタイムズ誌が選んだ最高のインターナショナルテレビ番組のTOP10に選出されるなど世界的な成功を収めているドラマ「キングダム」。この話題作で、主人公となる世子を演じ、一躍グローバルスターへと浮上したのがチュ・ジフンだ。

モデル出身ならではのスタイルとスマートなルックスを武器に、初期の代表作「宮-クン- Love in Palace」(2006年)などでアイドル的人気を博してきたジフンだが、ここ数年の活躍ぶりは特に目覚ましい。青少年観覧不可作品において公開初週成績歴代No.1を記録したバイオレンス・ノワール『アシュラ』(2016年)では悪に侵されていく若き刑事を、北朝鮮に侵入した韓国のスパイの実話を基にした『工作 黒金星と呼ばれた男』(2018年)では、冷徹な北朝鮮の国家安全保衛部の要員を演じるなど、新境地を開拓してきた。

振り切りまくったサイコパス役でインパクトを残したチュ・ジフン(「暗数殺人」)

(C) 2018 SHOWBOX, FILM295 AND BLOSSOM PICTURES ALL RIGHTS RESERVED.

さらに大躍進のきっかけになったのが『神と共に』シリーズだ。地獄での裁判をテーマにしたこのダークファンタジーでは、武闘に長けた冥界の使者役で、ワイルドかつどこか怪しげな魅力をアピール。キャリア初期の王子様的な路線から一転、ダークかつワイルドな路線で殻を破り、新たなファン層を獲得してきた。そんな近年の作品の中でも、最も"暗黒なジフン"を味わえるのが、スターチャンネル1にて5月15日(土)に放送される『暗数殺人』だ。

タイトルの"暗数"とは公的機関が認知している犯罪件数と実際の件数の差を指す用語で、すなわち"暗数殺人"とは明るみになっていない殺人のこと。韓国全土に衝撃を与えた釜山での実際の事件を基にした本作では、「殺したのは全部で7人」と自白する殺人犯と、その言葉に翻弄される刑事のせめぎ合いが描かれていく。

「暗数殺人」

(C) 2018 SHOWBOX, FILM295 AND BLOSSOM PICTURES ALL RIGHTS RESERVED.

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ジフンが演じているのは、恋人殺しで逮捕された男カン・テオ。連続殺人を告白したかと思えば、その場所から白骨化した遺体が出たとたん「死体を運んだだけ」と証言を翻し、捜査を撹乱していく。何を考えているのか分からないミステリアスな人物だ。

この現実味のない難役を演じるにあたり、突如フルスロットルで怒り出したかと思えば、ニヤケを浮かべながらすっとぼけたり、大きく口を開き、腹を捩らせるように高笑いし出したり...と、ジフンは振り切りまくった瞬発力のある芝居でサイコな男になりきっている。

「暗数殺人」

(C) 2018 SHOWBOX, FILM295 AND BLOSSOM PICTURES ALL RIGHTS RESERVED.

表情を豹変させる中でも、おぞましい眼差しや、歩き方、鼻をピクつかせる癖など細部にわたる変化を見せ、キャラクターに説得力を持たせている。見ているだけで心を乱されてしまうような狂気や何をしでかすか見当がつかない緊迫感を漂わせた強烈な存在で、見事にスリリングな物語の軸となっているのだ。

春史大賞映画祭や黄金撮影賞などで主演男優賞を獲得する演技で、本作を観客動員400万人突破の大ヒットへと導いたジフン。出演作で確実に結果を残し、映画ファン、海ドラファンへの認知を広めている今こそ、その覚醒した"凄み"を再確認したい。

文=HOMINIS編集部

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放送情報

暗数殺人
放送日時:2021年5月15日(土)21:00~ほか
チャンネル:スターチャンネル1
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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