続く「約束のアステリズム」「Million Futures」では、切なくもドラマチックなロックサウンドで会場をヒートアップさせた後、オルゴールのネジを巻くような音が会場に響く。すると、絵本のようなイラストがステージに映し出され、真っ赤なジャケットにネクタイ、花のプリントがあしらわれたスカートという、メルヘンチックな衣装の水瀬が登場。「Well Wishing Word」「While We Walk」「Winter Wonder Wander」というファンタジックな「WWWシリーズ」三部作を続けて披露し、一足早いウィンター・ホリデー気分を観客に届けた。そして最後は、爽やかなロックアンセム「僕らは今」で会場をひとつにした。
「いのりん!」というファンの熱いコールに応え、ツアーTシャツに着替えて登場した水瀬。"くらりちゃんフロート"に乗って、アリーナ通路で「Morning Prism」「ココロはMerry-Go-Round」を歌いながら、さまざまなハンドサインでファンとコミュニケーション。そして「Ready Steady Go!」で一度、ステージの幕を下ろすも、ツアーファイナルを惜しむファンたちの声に応え、Wアンコールが実現。最後は「Catch the Rainbow!」で自身最大規模となったツアーを締めくくった。
撮影=加藤アラタ / 三浦一喜 取材・文=中村実香
公演情報
Inori Minase LIVE TOUR 2023 SCRAP ART
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