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「チ。 ―地球の運動について―」アルベルト役の石毛翔弥が語る、好奇心が刺激される瞬間とは?「この仕事が僕にとっての命を懸けるもの」

声優

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TVアニメ「チ。 ―地球の運動について―」アルベルト役の石毛翔弥
TVアニメ「チ。 ―地球の運動について―」アルベルト役の石毛翔弥

TVアニメ「チ。 ―地球の運動について―」がクライマックスを迎えている。第26回手塚治虫文化賞のマンガ大賞など数々の賞を席巻した作家・魚豊による本作は、地動説を証明することに自らの信念と命を懸けた者たちの物語だ。

その重要な局面となる第23話から登場するのが、淡々とした口調でありながら内に秘めた思いを抱える男・アルベルトだ。このアルベルトを演じるのは、確かな演技力と繊細な表現で注目を集める石毛翔弥。彼は一度オーディションに落選しながらも、再び巡ってきたチャンスを掴み、アルベルト役を手にした。オーディションへの挑戦、作品への思い、そして自身の演技に込めた想いを聞いた。

――本作への出演が決まったときのお気持ちを聞かせてください

「もう本当に月並みな表現ですが、端的に言って嬉しかったですね。実はアルベルト役のオーディションを受ける前に、1回目のオーディションを受けたことがあったんですけど、役を掴むことができなかったんです。そんな中で、再びアルベルトという役でチャンスをいただけたことは本当に嬉しかったですし、決定の報告をいただいたときは、心から喜びました」

――二度目のオーディションだったんですね

「そうなんです。アルベルトのオーディションはそれより少し後の時期に行われたようなのですが、僕が初めて原作に触れたのは最初のオーディションのときでした。原作を拝読して、作品の面白さはもちろんですが、『この世界観の中で演じるのはすごく楽しそうだな』と思っていたんです。ただ、1回目と違って2回目のオーディションのときには、すでにラファウをはじめとするキャストの方々が決まっていらしたので、嬉しさと同時にプレッシャーも感じました」

――オーディションに向けてはどのような準備をされたのでしょうか?

「1回目のオーディションを受けたときに、すでに作品はすべて読ませていただいていたので、アルベルトのオーディションに臨む際も、特別な役作りというよりは、改めて読み直して彼の心情を深く理解することに重点を置きました。アルベルトの持つ想いや感情を、ただ演じるのではなく、彼が本当に喋り、思いを吐露しているように感じてもらえるよう意識しながら、オーディションに臨みました」

本作への出演が決まったときの気持ちを語る石毛翔弥
本作への出演が決まったときの気持ちを語る石毛翔弥

――本作の物語についてはどのように感じましたか?

「ある種、『チ。』は時代背景や地動説に命をかけるというテーマから、歴史もののようにも感じられますが、それ以上に登場人物たちの熱い思いや人間臭さが強く描かれている作品だと思います。アニメ化されて実際に声がついたことで、その感情の厚みがさらに増して、より一層引き込まれるようになりました。ただ、物語が仰々しいものではなく、人が生きていく美しさや、出会いの尊さを感じられる作品だと捉えていたので、原作を読みながら、そしてアニメを追いながら、その魅力を改めて実感しましたね」

――アルベルトは淡々とした話し方が印象的です。演じるうえではどのように意識されましたか?

「アルベルト自体は物語の中で劇的に変化するわけではないんです。ただ、あるシーンで特定の人物との対話を通じて心情の変化が生まれて、過去にあったことを受け入れながら前に進むことができるようになっていくんです。でも、それって現実世界でもよくあることだと思っていて。だからこそ、アルベルトを演じる際に大切にしたのは、見ている人が彼の感情に突飛な印象を抱かずに、むしろ身近に感じてもらえるようにすることでした。アルベルトは、かつて自分が好きだったものに対して、ある出来事がきっかけで興味を失ったり、恐怖を感じたりしているんです。それは誰にでも起こり得ることですし、実際にそういう経験をしたことがある人もいるのではないでしょうか。そういう意味で、アルベルトの抱える感情や想いはとてもリアルですし、共感してもらえる部分があるのではないかと思っています。僕自身も、彼の心情に共感する部分が多かったので、そうした繊細な部分を意識しながら演じさせていただきました」

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放送情報

「チ。 ―地球の運動について―」
放送日時:毎週土曜日 23:45~ 放送中
チャンネル:NHK総合テレビ

詳しくは
こちら

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