朴璐美が語る『アドベンチャー・タイム』への尽きない愛「久しぶりという感覚がまったくなかった」

声優

約7年ぶりの新シリーズにも『久しぶりという感じがまったくなかった』と語る朴璐美
約7年ぶりの新シリーズにも『久しぶりという感じがまったくなかった』と語る朴璐美

――一方、これまでシリーズを追いかけてきたファンには、どんなところを楽しんでほしいですか?

「もう、とにかく『アドベンチャー・タイム』なんですよ。えぐいほど『アドベンチャー・タイム』なので、何が『Side Quests』だよと言いたくなるくらい(笑)。1話1話の中には、社会風刺のようなものもかなり鋭く盛り込まれています。ただ、それを分かりやすく提示してくるわけではないんです。アイスピックが隠されていることにも気づかないまま、いつの間にか刺されているような感覚というか。これまでみなさんが楽しんできた『アドベンチャー・タイム』が、そのままここにあります。ファンの方なら、『来た来た、これこれ!』と思ってもらえるはずです」

――今作では、若い頃のフィンが描かれます。これまで成長していくフィンを演じてきたあと、再び若い彼を演じることに難しさはありませんでしたか?

「そこはあまりありませんでした。これまでのシリーズでも、フィンの成長を演じようと意識していたわけではなく、物語を重ねていった結果として成長していた感覚なので。今回は若いフィンだから、若く演じようと考えることもなかったです。ただ、オリジナル版では今回フィンのボイスアクターが変わっていて、新しい方の声がすごくフレッシュなんです。その初々しさは、私も無意識に受け取っているのかもしれません」

――新しいボイスアクターのお芝居を聞いて、フィンの印象に変化はありましたか?

「以前の方は男性だったので、シリーズが進むにつれて実際に声変わりをして、どんどん青年らしい声になっていったんです。でも、私は青年の声になることはできないじゃないですか(笑)。なので、声そのものよりもフィンの心を大切にしながら演じていました。今回の方は声もすごく初々しくて、可愛らしさがあるんです。でも、ちゃんとフィンなんですよ。回を重ねるごとに、『そうそう、フィンってこうだよね』という感覚になっていきました。フィンとジェイクの掛け合いも、オリジナル版ではかなり自由にアドリブをされていて、ノリノリで演じているのが伝わってくるんです。だから違和感はまったくなくて、むしろ新しいフィンのフレッシュさに引っ張ってもらっているところもあります」

――長年演じてきた中で、朴さんの中にも"フィン像"が出来上がっているのではないでしょうか。

「私自身、あまり考えないタイプなんですよ。『アドベンチャー・タイム』の"考えるな、感じろ"という教えが響いているのかもしれませんけど(笑)。自分が作ってきたフィンはこうだからと考えることはないです。ただ、これだけ長い間演じてきたので、自分の中にフィンが残っていることは間違いない。そのフィンの欠片が、新しいボイスアクターの声を聞いたり、映像を観たりすることで、自然と集まってくるような感覚です。相変わらずフィンもジェイクもすごい表情をしますし、『なんなの、この絵面!』と思うような瞬間もたくさんあって(笑)。そういうものを受け取りながら、あまり考えずに演じています」

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