朴璐美が語る『アドベンチャー・タイム』への尽きない愛「久しぶりという感覚がまったくなかった」

声優

――タイトルの『Side Quests』にちなんで、朴さん自身が最近新しく始めたことはありますか?

「この間、錫の器作りを体験しました。おちょこと受け皿を作って、表面に槌目をつけていくんです。普通はある程度打ったら終わるらしいのですが、私は全部打たないと気が済まなくなってしまって」

――夢中になってしまったんですね

「そうなんです(笑)。時間が足りなくなって、最後はマネージャーにも手伝ってもらいました。マネージャーは几帳面だから、すごく細かくきれいな槌目になるんです。でも、私は大雑把だから一つひとつの跡が大きい(笑)。最終的には、『じゃあ、これを混ぜよう』となり、一緒に完成させました(笑)。やっぱり、ものづくりは楽しいですね。夢中になると、写真を撮ることすら忘れてしまいます」

――今のお話にも少しフィンらしさを感じます。フィンは考え込むよりも、まず前へ進んでいくキャラクターですが、朴さん自身にも似ている部分はありますか?

「あると思います。まず行ってみよう、とりあえずやってみてから考えようというタイプなので、そのあたりはフィンに近いかもしれません。ネガティブなことがあれば、もちろん落ち込みます。でも、例えば何か物を壊してしまったときも、厄払いだったのかもしれないとか、ここで何かを切り替えるタイミングだったんだと考えるところがあるんです。無理やりポジティブになろうとしているわけではなくて、本当にきっと、これはそういうことなんだと思っちゃうんですよね」

――嫌なことがあっても、気持ちを切り替えるのは早い方ですか?

「いや、ストレスはものすごく感じます(笑)。私は、そのときに起きたことに対して感情を使わずにいられるタイプではないんです。悲しいことがあれば思いきり泣きますし、怒るときはものすごく怒る。嬉しいことがあれば、ものすごく嬉しい。瞬発力で生きている人間なのかもしれませんね。そのときの感情を全部出しているうちに、また次の出来事が起きて、少しずつ上書きされていく。そんな感覚なのかもしれません」

――最後に、『アドベンチャー・タイム:サイドクエスト』を待っているファンと、今回初めて作品に触れる方へメッセージをお願いします

「これまで作品を待ってくださっていた方は、そのまま期待していただいて大丈夫です!というか、期待しちゃってください。制作陣がみなさんを、何事もなかったかのように『アドベンチャー・タイム』の世界へ連れ戻してくれます。その期待のまま飛び込んでほしいです。一方で、今回初めて作品に触れる方は、本当に羨ましいですね。脳みそをいじられるような感覚を、ゼロから体験できるわけですから(笑)。思いきり、その感覚を味わってほしいです。それから、ぜひお子さんとも一緒に観ていただきたいです。大人はもちろん楽しめますし、子どもたちも、『これはなんだろう?』という違和感が残ると思うんです。でも、子どもの頃に、そういう違和感の残るものにたくさん触れておくことは、とても大切だと思っています。そのときには分からなかったことを、大人になってから『あれはなんだったんだろう』と考えて「そういうことだったのか!」と理解していく。そういう体験も含めて、ぜひ幅広い世代の方に楽しんでいただきたいです」

取材・文=川崎龍也 撮影=内田大介

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