生き残りを懸けて戦う!諏訪部順一が語るライオンやヒョウたちの過酷な物語

「テニスの王子様」の跡部景吾、「Fate/stay night」のアーチャー、「ユーリ!!! on ICE」のヴィクトル・ニキフォロフなど、人気アニメで強烈な存在感を放つキャラクターを数多く演じてきた声優・諏訪部順一。深く響くバリトンながら、どこかに甘さを漂わせる唯一無二の声で、多くの女性ファンを魅了し続けている。アニメ以外にも、CMやテレビ番組のナレーション、ラジオパーソナリティなどとしても活躍中だ。高級外国車「ボルボ」のCMシリーズや現在開催中の国立西洋美術館開館60周年記念展覧会「ル・コルビュジエ 絵画から建築へ―ピュリスムの時代」の音声ガイドでは、その優雅な声で商品や作品を取り巻く雰囲気を、さらにグレードアップさせている。

(C)Natural History Film Unit

圧倒的な美声の持ち主ながら、素顔はサービス精神旺盛な諏訪部。動画アプリで配信中の「諏訪部順一のラブナイツ!」では天使やお雛様など、毎回さまざまなテーマのメイクやコスプレを披露してユーザーを楽しませる、エンターテイナーとしての一面も披露している。そんな彼が3月16日(土)より全4回にわたってナショジオ ワイルドで放送される、動物ドキュメンタリー「サベージ・キングダム 2:新たな支配者」のナレーションを担当。

アメリカのウォール・ストリート・ジャーナルに「シェイクスピアの劇のようにドラマ性の非常に高い動物番組」と称された第1シーズン「サベージ・キングダム:残酷の王国」は、ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」に出演していた名優チャールズ・ダンスのオリジナルナレーションで字幕版として放送。命の限り生き抜く野生動物たちの残酷なまでにリアルな現実をバックグラウンドに、ダンスの深く熟した声によって読み上げられる詩的なナレーションは、番組をさらにドラマチックなものへと深化させた。

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そして第2シーズンは前作に続き、第70回エミー賞ナレーション部門にノミネートされたダンスのオリジナルナレーションに加え、諏訪部の日本語ナレーションも楽しめる。まるで魔法の呪文のように聞こえるダンスの老成された声に合わせるかのように、諏訪部も今までにないほどの低音を響かせている。年老いたライオンの王・セケカマが息子たちと共に獲物の命を奪う場面など、スローモーションを多用した映像に合わせて重厚なリズムで紡がれる諏訪部のナレーションは、いぶし銀と呼ぶにふさわしい味わいだ。

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さらに、セケカマに娘を殺され、1匹となった息子のネオに狩りを教えるがうまくいかないヒョウのサバに「焦るな」と呼び掛ける、威厳の中に父性をにじませたナレーションは、ベテラン声優・諏訪部順一の真骨頂といえるだろう。アフリカの大地で繰り広げられる野生動物たちの生きざまに、さらなる彩りを加える諏訪部のナレーションとともに、それぞれの物語の結末を見届けてほしい。

文=中村実香

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放送情報

サベージ・キングダム 2:新たな支配者
放送日時:2019年3月16日(土)22:00~
※毎週(土)22:00~
チャンネル:ナショジオ ワイルド
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。

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