伊藤美来が新曲のMV撮影で貴重な体験「私、冷凍保存されるのかな？」

――レコーディング時の印象的なエピソードはありますか？

「作詞を手掛けた許(瑛子)先生が、レコーディングに来てくれたことです。とてもフレンドリーな方で仲良くしていただき、娘のようにかわいがってくださいました！それから、おいしい差し入れとルージュをプレゼントしてくださり、すごくうれしかったです」

――MVでは霧の雰囲気が印象的ですが、撮影時の思い出を教えてください。

「本物の霧の中での撮影のほかに、スモークやドライアイスも使ったので、とにかくケムケムしていました(笑)。早朝からの撮影だったので、夜中の3時くらいからメークを始めたんですが、前乗りで着いたのが前日の23時くらいで。しかも、撮影は1日で終わらせたので、ハードだったのを覚えています。でも、湖畔がすごくきれいで、夜明けの湖が鏡みたいだったのが印象的でした」

――現場はすごく寒かったということですが。

「カットがかかると、すぐにストーブの前に駆け寄っていましたね。でも、すごく威力が弱かったので、みんなでカイロを持って温まっていました。夜に撮影したお風呂場のシーンは、バスタブの中に直接ドライアイスを入れているので、『私、冷凍保存されるのかな？』っていう気分でした (笑)。モコモコあふれる様子は、見ているだけで面白かったです。ただ、。次は温かい場所で撮影したいですね」

――歌詞の中で、心に残ったフレーズを教えてください。

「普通なら、『あなたは輝いているよ』や『光はそこにある』みたいなことを伝えようとすると思うんですが、サビの『輝かないで 真っ暗なままでいい』という歌詞がすごく衝撃的で、真っ暗な場所にいるからこそ気付くことがある、という考え方にハッとさせられました」

――カップリング曲「Sweet Bitter Sweet Days」は、明るく前向きな楽曲となっていますね。

「仕事やそれ以外でも日常は大変なことが多いので、頑張っている人たちに聴いてもらいたいです。毎日が忙しい女の子の日常を切り取った歌詞なんですけど、ルーティンになりそうな毎日のことでも、『その日だって私にとっては大事な1日だよ』と教えてくれる、すごく元気になれる曲ですね。同じことをしていても、幸せをかみしめながら生活をしていきたいと感じました。この曲を聴けば、きっとハッピーになれると思います」

――最後に、ファンの方へメッセージをお願いします。

「今回のシングルでは、ガラッと毛色の違う2曲を楽しんでもらえると思います。光と輝きを扱っている点は、2曲に共通していることだと思うので、毎日の中で光を求めている時に聴いてください」

文・撮影＝永田正雄

ワンピース：AULI　スカート、シャツ：EGOIST

この記事の全ての画像を見る