上川隆也主演「遺留捜査」原点・第1シーズンの魅力とは?糸村聡誕生の瞬間を振り返る

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(C)東映

年月を重ねるにつれ、糸村を演じる上川の演技も深みや味わいを増しているが、シーズン1の糸村はたびたび、やんちゃな顔を覗かせる。

有名ピアニストが殺害される第1話では、被害者の家にあった壊れたおもちゃのピアノと、グランドピアノの上に置いてあったICレコーダーに目をつける。その謎に迫るため、糸村は音響研究所まで足を運び、所長の江藤奈津子(水野真紀)の前で何かをひらめいて手をパン!と叩き、「実験を始めようか」とハイテンションになる。

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第4話では現場に落ちていた石の詳細な鑑定を村木に無理やり頼み込むものの、"石の専門家じゃないので自分には無理"と断られ、これまた半ば強引に村木の知り合いだという鉱物学の女性講師を紹介してもらう。早速彼女のもとを訪れて石の鑑定を依頼する糸村。"代わりに村木さんのメールアドレスを教えてほしい"とお願いされると二つ返事で無断で村木のアドレスを教えてしまう。その場に居合わせた部下が「個人情報だ」と青くなっても「大丈夫だよ。村木さんなんだよ」と無邪気な笑顔で返し、後に村木本人から怒られても、ケロッとしてまるで反省していない様子。

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誰に何を言われても意に介さず、面と向かって逆らうこともなく、飄々と単独行動をする糸村像は第1シーズンから変わらない。病院に置き去りにされた赤ちゃんを抱いてデレデレの笑顔を見せたり、一方で捜査一課に鋭いまなざしを向けることもあったりと、糸村の一挙一動に沼る要素が盛り沢山。"糸村聡、誕生"の本作は、ストーリーのみならず、上川のセリフの声色やテンポ感も見逃せない。

■自由な糸村に振り回される気が強い刑事を貫地谷しほりが熱演

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