草川拓弥高野洸、対照的な2人の演技に引き込まれる...異なる個性が交差するドラマ「地獄は善意で出来ている」

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「地獄は善意で出来ている」
「地獄は善意で出来ている」

©カンテレ

樹を演じる草川が意識したのは、単に"怖い人"に見せることではなかった。本人も、樹を「怖い人や絡みづらい人にはしたくなかった」と語り、声のトーンや表情などを細かく調整して役を作り上げたという。

寡黙で他人を信用しない樹について、草川はその内側にある優しさにも目を向けている。大きな感情表現に頼るのではなく、声や表情のニュアンスによって樹の内面を丁寧に描いている。草川自身も樹を「芯があって真っすぐな人間」と捉えていることからも、表面上のクールさだけではない人物像がうかがえる。

「地獄は善意で出来ている」
「地獄は善意で出来ている」

©カンテレ

一方、高野が演じる琥太郎は、明るく人懐っこく、積極的にコミュニケーションを取るムードメーカー的な存在。寡黙な樹とは対照的に、自然に周囲との距離を縮めていくキャラクターだ。

高野は、琥太郎の明るさの奥にある不安や後悔を「あまり重く見せずに、自然ににじませたい」と語っている。その言葉どおり、軽やかなやり取りの中にも、人物の繊細な部分を感じさせる表現に注目したい。明るいだけでは終わらない琥太郎を、高野がどう演じているのかも見どころだ。

慎重に人との距離を測る樹と、自然と周囲の輪に入っていく琥太郎。対照的なキャラクターだからこそ、2人が同じ場に立ったとき、それぞれの個性がより鮮明に浮かび上がる。

「地獄は善意で出来ている」
「地獄は善意で出来ている」

©カンテレ

本作で味わいたいのは、そんな草川と高野の異なる芝居が生み出す空気感だ。物語の先を知らずに楽しむなら、まずは樹と琥太郎の距離感に注目したい。草川の抑制を効かせた表現と、高野の親しみやすさの中にある繊細な芝居。それぞれの持ち味が交差することで生まれる独特の空気を、ぜひ味わってほしい。

文=HOMINIS編集部

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