石橋静河伊藤健太郎の共演で恋愛ドラマの金字塔をリメイク!令和版「東京ラブストーリー」に再注目

(C)柴門ふみ/小学館 フジテレビジョン  撮影:Wing Shya

石橋静河は朝ドラ「半分、青い。」などで印象的な演技を見せた後、この有名なドラマヒロイン、赤名リカ役に抜擢された。1991年版では当時25歳の鈴木保奈美が演じ「美しすぎる」と評判になったリカを演じるのにはプレッシャーがあったはずだが、見事に自分のものにし、緩急のあるセリフ回しと、生き生きした表情で何者にも縛られないリカを体現している。クラシックバレエを本気でやってきた石橋が、ビルの屋上でちょっと踊ってみせるシーンも印象的だ。

基本的なストーリーは、柴門ふみの原作漫画に忠実。東京生まれのリカは愛媛から転勤してきたカンチのまっすぐさに惹かれ、「カンチ、セックスしよ!」という有名なセリフでアプローチ。2人は付き合うことになるが、カンチは昔から好きだったさとみへの思いを断ち切れないでいた。保育士である真面目な性格のさとみは、やはり高校の同級生でプレイボーイの医学生・三上健一(清原翔)と惹かれ合い付き合うことになるが、三上の浮気グセは治らず、さとみは苦しみ、カンチもそんなさとみが気になって、そのどっちつかずの態度がリカとの関係に影響し、複雑な四角関係が展開する。

あらすじだけ読めばドロドロの愛憎劇にも思えるが、二度目のドラマ化だけに人物がより深く掘り下げてあり、人間ドラマとしても充分見応えがある。「ワクワクできないなら、死んだほうがマシ」と言うリカの自由で情熱的な生き方や、優等生タイプのさとみが抱える屈折、女性を傷つける許せない男だが同時に自分自身も傷つけているような三上、そして、恋愛感情に翻弄されながらも誠実さを失わない太陽のようなカンチ。伊藤と石橋だけでなく、清原翔と石井杏奈の演技も素晴らしく、最近の地上波ドラマではなかなか見られない人間の生の感情がぶつかりあう様が見られる。

文=小田慶子

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放送情報

東京ラブストーリー(FODオリジナルドラマ)
放送日時:2022年10月11日(火)12:10~
チャンネル:フジテレビTWO
※放送スケジュールは変更になる場合がございます

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