数多くの記録を持つ大山康晴十五世名人。将棋界における年長記録を紹介

ひふみんこと加藤一二三九段
ひふみんこと加藤一二三九段


 
そして大山は69歳で亡くなるまで順位戦A級に在籍していた。2023年末の現役最年長棋士は70歳の青野照市九段であり、大山がいかに年齢を重ねても強かったかが分かる。

他にはひふみんこと加藤一二三九段の年長記録もなかなかにすごい。大山にこそ及ばないが、54歳でNHK杯戦優勝、62歳でA級に在籍。現役時代は息の長いトップ棋士だった。なお、50代の棋士による全棋士参加棋戦優勝は珍しく、今回の丸山はこの時の加藤以来となった。実に30年ぶりのことだ。

羽生世代は2023年度で53歳の学年だ(佐藤康光九段のみ一学年上)。羽生は今年度も王位戦で挑戦者決定戦に進出するなど、まだまだタイトル挑戦争いに加わっている。ただ、タイトルホルダーは無敗の藤井聡太竜王・名人であり、番勝負で勝つとなると大変だろう。羽生世代が大山の持つ年長記録に挑むのはまだ先のことになるが、還暦を迎えても活躍する姿を見せてくれることを期待したい。

文=渡部壮大

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放送情報【スカパー!】

第31期 銀河戦 決勝トーナメント 2回戦 第1局 丸山忠久九段 vs 渡辺 明九段
放送日時:1月20日(土)0:00~
放送チャンネル:囲碁・将棋チャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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