新作韓国ドラマ「第4次恋愛革命 ~出会いはエラー:恋はアップデート~」ユン・ソンホ監督が語る、理系女子とイケメンインフルエンサーの恋物語

文化人・その他

Prime Videoで独占配信中の新作韓国ドラマ「第4次恋愛革命 ~出会いはエラー:恋はアップデート~」が日韓同時配信されている。

工学科とモデル科が統合されるという前代未聞のキャンパスを舞台に、論理最優先の"超理系女子"チュ・ヨンサンと、人気インフルエンサーで"モデル"のカン・ミンハクが出会い、衝突を重ねながらも互いの価値観を揺さぶられていく青春ラブコメディだ。異なるコミュニティに属する学生たちが、統合によって同じ時間と課題を共有していく群像劇としての面白さも見どころとなっている。

今回は本作の企画から演出までを手掛けたユン・ソンホ監督にインタビューを敢行。作品に込めた思いや撮影エピソードを語ってもらった。

――本作の企画の始まりについてお聞かせください

「韓国には、理工系の学生やエンジニアなど、いわゆる理系の人たちのステレオタイプに目を付けたユーモアやミームがたくさんあるんです。情緒的な問題に対しても理性や論理、科学的な思考の物差しを持ち込んでくるので、日常で出会うとちょっと対応に困るけれど、フィクションの中で見るととても興味深い、そんなタイプのキャラクターなんですよ。そう思いませんか? 日本のドラマで言えば、『ガリレオ』の物理学教授とか、理系ではないけれど『リーガル・ハイ』の弁護士のようなキャラクターがそうですね。でも、そういうキャラクターってたいてい男性に割り当てられています。私はその性別のステレオタイプを逆にしてみたいと思ったんです。徹底的に論理的で計算高く、自己中心的な女性エンジニアの前に、驚くほど無邪気でかわいくて、悪を全く感じないイケメンが現れて、お互いの世界を揺るがしていく。そんな物語があったら面白いんじゃないかなって」

――本作の演出を手掛けたきっかけは?

「作家の中で一番年上だから?わら。付け加えると、企画を私が担当したので、自然とシナリオも私が担当することになりました。ただ、今作品は2020年代のキャンパスを舞台にした青春ドラマなので、私より若い(卒業して間もない)作家たちがたくさん必要でした。そうやって集まったメンバーの中で、長編ドラマの演出経験があるのが私だけだったので、結果的に私が演出を担当することになったようです。だから、私の過去作の中でチャ・ウヌさんやアン・ヒョソプさんなど、若い俳優さん方がもっと若かった頃に出演した『トップマネジメント』のような青春群像劇の雰囲気もこの作品に含まれています。その一方で、青春キャンパスものにもかかわらず、財団の不正に学生たちが立ち向かったり、学生会の幹部同士がもめ合ったりするようなエピソードには、やはり私の前作『こうなった以上、青瓦台へ行く』のような政治的ブラックコメディの要素も反映されているように思います」

――脚本を読んだ時の感想をお聞かせください

「このドラマの序盤で最も重要な設定の一つは、工学科とモデル科という、絶対に一つの学部として統合されるはずのない二つの専攻が、大人たちの都合によって無理やり統合され、まったく異なる個性を持つ二つのコミュニティが苦楽を共にすることになる、という点なんです。実は私はこの部分を、序盤で少し視聴者の注意を引くための、コミカルな背景設定くらいに考えていました。だからこそ、融合フィジカルテクノロジーグローバルコンテンツ開発学部という、長くて笑える名前を付けたんです。ところが、この笑える統廃合設定がドラマの中盤以降からは、かなり情緒的で立体的な役割を果たすことになります。主人公のカン・ミンハク(キム・ヨハン)とチュ・ヨンサン(ファン・ボルムビョル)だけでなく、周囲の工学科の学生たち、モデル科の学生たちも、そうやって様々な出来事や感情を共有していくんです。もちろん、依然としてラブコメとしての本分に忠実なストーリーではありますが、中盤以降はかなり心を動かされる、そして社会的にも考えさせられるような展開が続きます。これは一緒に脚本を書いた作家たち、特にソン・ヒョンジュ作家さんが大きく貢献してくれました」

この記事の全ての画像を見る
次のページへ
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
Person

関連人物