子役時代からのイメージを一新!ヨ・ジングが明かした「俳優人生で忘れられない作品」

ヨ・ジング
ヨ・ジング

時代劇「王になった男」(2019年)や、IUと共演したファンタジーロマンス「ホテルデルーナ~月明かりの恋人~」(2019年)といった話題作への出演が続く中でも、確かな演技力で常に新しい姿を見せてくれるヨ・ジング。そんな彼が、名優シン・ハギュンとハイレベルな演技合戦を繰り広げたのが最新作「怪物(原題)」だ。

6月17日(木)からKNTVにて日本初放送される本作では、片田舎を舞台に連続殺人事件の謎を追うストーリーが展開。"怪物"のような2人の男の息を飲む心理戦、事件の裏に隠された恐ろしい人間の真理...など、緊張感漂うサスペンスには期待大だ。ジングが演じたのは、ドンシク(ハギュン)と共に連続殺人事件を捜査するエリート警察官のジュウォン。気難しく、潔癖症で、原則主義者でもあるジュウォンをどのように演じたのか...?その撮影の舞台裏を語ってくれた。

最新作「怪物(原題)」で新たな顔を見せるヨ・ジング

(C)JTBC Studios Co., Ltd. all rights reserved.

――KNTVで「怪物(原題)」が日本初放送されます。今のお気持ちは?

「これまでの作品もそうですし、『怪物(原題)』も僕の新たな姿をお見せできると思います。日本の皆さんの反応が気になりますが、楽しんでいただけたら嬉しいです。日本でも良い評価がいただけたらと期待しています」

――役柄の紹介をお願いします。

「警察官のハン・ジュウォン役を演じました。マニャン派出所への勤務を命じられるのですが、ある秘密を抱えて、ある目的のためにやってきます。内向的な人物で、周囲に偏見を抱いています。なぜそういう人物になったのかというのはドラマをご覧いただければ分かると思います。序盤は気難しく、周りの人と溶け込まないように行動するキャラクターです」

「怪物(原題)」

(C)JTBC Studios Co., Ltd. all rights reserved.

――出演を決めたきっかけを教えてください。

「ジュウォン役は、これまで一度もお見せしたことのない新たな姿をお見せできると思いました。ドラマ自体が心理スリラーで、犯人を捜すことも大きなストーリーの主軸ですが、同時に被害者家族や加害者家族たちの物語でもあります。事件だけを追うのではなく、その事件を巡る人々の人生や感情を織り交ぜて描いているので、台本を読みながらも堅実でしっかりしたストーリーを感じました。台本を読み、絶対やりたいと思いました」

――本作の見どころを教えてください。

「すべてのシーンに力を注ぎましたが、特に各話のエンディングにとても気を遣い、みんな集中しながら撮影しました。各話エンディングに注目いただければよりお楽しみいただけると思います。各キャラクターが次第に明らかになっていき、真相は何なのか、推理しながらご覧いただければと思います。僕自身も台本を読みながら毎回エンディングのたびに反転があり、次の回が気になっていました。エンディングを見れば驚いていただけると思います」

「怪物(原題)」

(C)JTBC Studios Co., Ltd. all rights reserved.

――印象に残っている場面・セリフはありますか?

「序盤のドンシクが(握手を拒否したジュウォンに対し嫌味で)『坊ちゃん、爽やかだな』というセリフがあるのですが、序盤で演技のトーンを掴むのにとても助けになりました。どうしたらこんなに他者に感じ悪くなれるのだろうというくらいでした(笑)。また中盤でドンシクとジュウォンの関係が変わっていくのですが、お互いにこの緊張感は何だ?何だ?と思うほど(笑)、緊張感のある場面が多く、2人がパートナーになっていく過程が見どころです」

――『殺人の追憶』(2003年)や「シグナル」(2016年)を彷彿させる連続殺人事件を扱っていますが、参考にした作品や事件などはありますか?

「デビッド・フィンチャー監督の『セブン』(1995年)など、作品全体のトーンが冷たい作品を参考にしました。僕自身としては映画『アメリカン・サイコ』(2000年)に出てくるパトリック・ベイトマン(クリスチャン・ベール)というキャラクターがいるんですが、とてもきっちりしているんです。ジュウォンとは異なるタイプの人物ですが、イメージが参考になりました」

「怪物(原題)」

(C)JTBC Studios Co., Ltd. all rights reserved.

――撮影現場のムードメーカーは末っ子のヨ・ジングさんでしたか?

「僕はムードメーカーというより一人で冗談を言ったりして楽しんでいました(笑)。ジンムク役のイ・ギュヒ先輩がとても面白かったです。先輩とのシーンは多くはなかったのですが、会うたびに楽しい話をしてくださり、現場の雰囲気を盛り上げてくださいました。先輩たちは皆さんユーモアがあり、誰か一人を挙げるのは難しいほど楽しく撮影しました」

――本作がご自身に残したものはありますか?

「俳優としては得たものがとても大きい作品です。『王になった男』(2019年)や『ホテルデルーナ~月明かりの恋人~』(2019年)を通して自分の中で抱いていた自分に対する問いがあったのですが、その質問に対して、完璧ではありませんが答えになる部分を得た作品でした。これまでの作品は撮影期間が3~4ヶ月くらいだったので、撮影後すぐに視聴者からの反応を得られました。逆に、『怪物(原題)』は6~7ヶ月ほどの撮影期間があり、視聴者の反応がない状態で、一人でキャラクターを作る期間も長かったので、むしろ"ときめき"が増し、恐ろしいほどドキドキし緊張しました。そのせいか、俳優としての自分自身への信頼も芽生えました。俳優人生で忘れることのできない作品になりました」

「怪物(原題)」

(C)JTBC Studios Co., Ltd. all rights reserved.

――今後の目標はありますか?

「自分自身に対する信頼を増し、怪物にならないように(笑)、努力しなければと思いました。『演技怪物』にはなりたいですが、おかしな怪物にならないように気を付けなければと思いました(笑)。本当に感謝することが多いですし、視聴者の皆さん、関係者の皆さんに感謝することが多いです。感謝を忘れず進んでいくのが僕の目標です」

――最後に日本のファンにメッセージをお願いします。

「こうして毎回新しい作品でみなさんにお会いでき感謝しています。新しい姿をお見せできると思い、一生懸命準備しました。かっこいい作品になったと思いますので楽しんでいただければと思います。『怪物』をたくさん応援いただければと思います。ヨ・ジングを今後ともよろしくお願いいたします(笑)」

「怪物(原題)」

(C)JTBC Studios Co., Ltd. all rights reserved.

文=HOMINIS編集部

この記事の全ての画像を見る

放送情報

怪物(原題)
放送日時:2021年6月17日(木)20:00~
※毎週(木)20:00~2話連続放送
チャンネル:スカチャン1(KNTV801)、KNTV
※放送スケジュールは変更になる場合があります

詳しくはこちら

キャンペーンバナー

関連記事

関連記事

記事の画像

記事に関するワード

関連人物