2025年に公開された映画「35年目のラブレター」。同作は新聞紙上で紹介された実話を基に映像化したもので、読み書きができないまま大人になった男性が、妻にラブレターを贈るために定年を機に夜間学校に通い始めることから始まる感動作だ。
寿司職人の西畑保(笑福亭鶴瓶)は定年を間近に控え、これまでそばで支え続けてくれた妻・皎子(原田知世)のことを想う。貧しい家に生まれ、山奥に住んでいたためにきちんと学校に通えなかった保は、いじめを受けたこともあって学校に通うこと自体が怖くなり、読み書きができないまま大人になったのだった。若い頃は字が書けないことで馬鹿にされたり、仕事もなかなか見つからずに苦労したが、そんな保を雇い入れてくれた大将・逸美(笹野高史)の店で真面目に働き、彼の勧めで受けた見合いで皎子とも出会った。保は皎子に読み書きが出来ないことを言い出せずにいたが、結婚して半年が経った頃、ついに皎子に気付かれる。しかし皎子は保を責めることも馬鹿にすることもせず、「私があんたの手になる」と声をかけ、以来、字を書く必要のある場面では保を手助けしてきた。それから数十年。長年連れ添い、支えてくれた妻に自筆のラブレターを贈ろうと、保は定年退職を機に夜間学校に通うことを決意。教師・谷山恵(安田顕)のクラスで不慣れな鉛筆を持ち、少しずつ、少しずつ、学びを続ける...。









