同じ顔、別の狂気――二宮和也の前作との演じ分けが秀逸な「ブラックペアン シーズン2」

俳優

国民的アイドルグループ・嵐の一員として絶大な人気を誇る一方で、俳優としても才を発揮し、目覚ましい活躍を見せ続ける二宮和也。

繊細な演技が評価された2003年の映画「青の炎」に始まり、「硫黄島からの手紙」(2006年)や櫻井翔とW主演を務めた「山田太郎ものがたり」(2007年)、「流星の絆」(2008年放送)、「ラーゲリより愛を込めて」(2022年公開)と、代表作は数えきれないほど。近年も毎話考察を呼んだ「マイファミリー」(2022年)や全世界で異例のヒットを果たしたインディーゲームの実写化「8番出口」など、主演作が話題になっている。

そんな二宮がTBSの日曜劇場で初主演を果たしたのは、自身初の外科医役に挑んだ2018年放送の「ブラックペアン」だった。原作は海堂尊の小説「新装版 ブラックペアン1988」で、二宮は手術成功率100パーセントを誇る孤高の天才外科医である一方、傲慢な性格と言動で周囲からは"オペ室の悪魔"と呼ばれるダークヒーロー・渡海征司郎を演じている。手術用最新医療器具の導入を巡って、大学病院内に渦巻く不正や隠された過去を描き出した緻密なストーリーが人気を博した。

その人気から約6年の時を経て、2024年には「ブラックペアン シーズン2」が放送された。

二宮和也が世界的な天才外科医を演じる
二宮和也が世界的な天才外科医を演じる

(C)海堂 尊/講談社

渡海が東城大学医学部付属病院を去ってから6年、彼の行方を知る者はおらず、音信不通となっていた。外科教授・佐伯清剛(内野聖陽)は東城大病院の病院長となっており、その傍ら今でも自ら手術室に立ち続けている。そんな彼が次に狙うのは、日本の研究医療の頂点・全日本医学会会長の座だ。そして現在、佐伯は心臓外科に特化した専門病院「桜宮心臓外科センター」の開業計画を進めており、新病院のセンター長に誰が指名されるのか、病院中が注目していた。

そんな中、心臓血管外科医・世良雅志(竹内涼真)は佐伯から、先輩医師・垣谷雄次(内村遥)とともにオーストラリアの学会に出席することを命じられ、1通の手紙を託される。佐伯は手紙をゴールドコーストのハートセンターで働く天城雪彦(二宮)という医師に渡してほしいと言い、「渡し終えるまで戻ることを許さない」とまで。そうして海を渡った世良と垣谷は、現地で渡海と瓜二つの謎の男に出会う。彼こそが天城だったのだが、出会えた喜びもつかの間、世良は天城の本性を目の当たりにすることになる。難病を抱えた母の手術をしてほしいと依頼しに来た青年・ミンジェ(キム・ムジュン)に対し、天城はなんと"手術を受けられるか受けられないかはギャンブルの勝敗で決める"と言い放つのだ。しかもその掛け金は、親子の全財産の半分だという。実は天城は、医療界ではディアブル(=悪魔)と呼ばれ、人も金をももてあそぶと悪名高き天才外科医だった...。

■新たなキャラクター・天城雪彦を飄々と演じた二宮和也

この記事の全ての画像を見る
次のページへ
  1. 1
  2. 2
  1. 1
  2. 2
Person

関連人物