(C)海堂 尊/講談社
同作は海堂の著書から、「ブレイズメス1990」「スリジエセンター1991」を原作に映像化。主演は前作同様に二宮ではあるものの、世界的天才外科医・天城雪彦という新たなキャラクターを演じている。
天城は一見愛想の良さそうな青年にも感じられるのだが、手術の話になった途端に不敵な笑みを浮かべ、淡々と相手をまくし立てるように話す。患者に対して冷酷なことを平気で言ってのけ、シャンス・サンプル(二者択一)の運試しの結果は絶対。前作の渡海も冷徹な男だったが、天城からはさらなる"底知れなさ"を感じられ、泰然とした態度は何を考えているのかを図れず、不気味だ。そんな渡海と天城の似て非なる性質を演じ分けている二宮の演技がさすがのもの。原作にはない渡海と天城が瓜二つという設定も手伝って、"前作と同じ俳優が主演しているのに、主人公は別人"という多くはない設定を、難なく成立させている。
(C)海堂 尊/講談社
天城は口調自体は柔らかく、決して冷たくはないのだが、目線の動き方や間の取り方、どんな状況下でも動揺を見せないところに、血の通ってなさを感じる。一方で、単に冷徹非道というわけでもなく、患者に対する優しさのようなものも時に垣間見えるから、ますます掴めない。前作の渡海と同様に、自身の信念に則っての行動なのだろうかと、毎話考察が深まる構成も見事だ。
渡海と瓜二つという設定と同様、原作では渡海と天城の関連性などは描かれなかったが、連ドラでは第1話から渡海の名を聞いた天城が笑みを浮かべるなど、2人の関係を匂わせる描写も。ドラマオリジナルの展開にも注目しながら、その結末を見届けていただきたい。
文=HOMINIS編集部











