
――企画は秋元康さんですが、台本を読まれたときの第一印象はいかがでしたか?
志尊「正直な感想を言うと、『韓国語がめちゃくちゃ多い!』です(笑)。『こんなはずじゃなかったな』というのが、台本を開いて最初に思ったことでした」
仁村「私もまず、志尊さんの韓国語のセリフの多さに驚きました。物語の展開も、財閥が登場したり、まるで韓国ドラマのようなドラマチックさがあって、すごく新鮮に感じましたね。私の演じる桃子のパートは、町のお医者さんとして温かみのあるシーンも多いので、そこは視聴者の皆さんにホッとしていただける部分になるんじゃないかな」
志尊「そうですね。セリフ以外の部分もすごく大事になってくる。ミンソクと桃子という過去に抱えているものや人生観が全く違う2人が混じり合っていく物語なので、行間に込められた感情を広げていきたいと思います」

――役作りのために準備されていることはありますか?
志尊「このお話をいただいてから、ずっとプロデューサーさんや監督と対話を重ねてきました。表面的な役作りというよりは、彼の人生や気持ちを深く知ることが一番の準備だと思っています。あとはビジュアル面ですね。韓国で23年暮らしてきた彼だからこその雰囲気を、メイクさんやスタイリストさんと突き詰めていきたいです。それと、問題の韓国語(笑)。元々韓国人の友人がいて耳なじみはあったし、ハングル文字を読むことは少しだけできたので、今は教えてくれる先生と調整しながら、言葉を体に叩き込んでいます」
仁村「桃子は周囲から信頼されている女性ですが、それは彼女が『完璧人間ではないから』だと思います。強がらない強さ、カッコつけないカッコよさ。そんな彼女の人間味を大切にしたいですね。私自身も現場でスタッフ・キャストの皆さんに桃子のように信頼してもらえる存在でありたいなと意識しています」
――タイトルの「10回切って倒れない木はない」(=韓国のことわざで、どんなに難しいことでも、何度も挑戦し続ければ必ず成功することができる)という言葉について、どう思いましたか?
志尊「知らなかったことわざですが、『あきらめずに挑戦し続ける』という意味を聞いて深く考えさせられました。それだけでなく、僕は『切るまでの過程』が大切だと思っています。10回切る中には、一人で切ったとき、誰かと一緒に切ったときなど、いろいろな瞬間があるはず。その過程にこそ物語があるので、結果だけではなく、その重みを体現していきたいです」
仁村「同感です。何度も木を切るうちに、自分の筋肉のつき方が変わったり、周りの環境が変わったりしていく。理想や目標に向かって、前に進み続ける力をくれる言葉だなと感じました。最初は『猿も木から落ちる』みたいな、失敗を意味する言葉なのかな?と勘違いしていたのですが(笑)、前向きな意味でよかったです」











