ムロツヨシ宮沢氷魚が語る「ドラフトキング」続編の深淵―戦力外、夢の終わり..."ボーダーライン"の向こう側を描く喜び

俳優

――今作の注目ポイントはいかかでしょうか?

ムロ「前作の時点で、日本のプロ野球に関心がない人に対しても、ドラマとして面白い作品を作れたという自信はありました。ドラフトの光と闇を描く中で、球団同士の駆け引きがあったり、選手と球団が相思相愛でも指名できない場合もあったりする...。選手の夢や人生を左右する重みがある世界観。それが1日に詰まっているドラフト会議の凄みを描いています」

宮沢「前作では、主に神木の成長を描いていましたが、今回は郷原を中心に、その周囲で動いていることがより鮮明になっていきます。そこも面白いですし、神木も成長し続けます。また、ベイゴールズを強くしたいというスカウト部の思いもより強く描かれていますし、さまざまな見どころを大いに楽しんでいただきたいです」

ムロ「あと、ドラフト会議の2巡目指名からウェーバー方式になるという、この大事な説明の場面を、下辺スカウト部長役のでんでんさんが担うという、まさかの展開がありまして...(笑)。本来なら神木の役割だと思うんですが...でんでんさんがやってしまうので、ここは間違いなく見どころだと思いますね(笑)」

「連続ドラマW-30『ドラフトキング-BORDER LINE-』」
「連続ドラマW-30『ドラフトキング-BORDER LINE-』」

――演技について前回と変えたところや、今回でより意識したことはありますか?

ムロ「前回の序盤は、郷原の人間性を視聴者に伝える脚本にもなっていて、それを踏まえて演じていました。今作では、そこは必要ないと思いますので、郷原の人柄を誇張するような、説明的にならないようには意識しましたね」

宮沢「前回同様ですが、本作の登場人物では、神木が一番視聴者の目線に近い人物になっています。選手や先輩スカウトに疑問を投げ掛け、トライアウトやプロテストについても『これって、やる意味あるんですか?』というセリフもあります。神木の目を通して、野球にあまり詳しくない視聴者の方が理解ができ、野球に詳しい人もより興味が深まっていきますので、そんな神木の役割を意識しながら演じています」

ムロ「郷原という人間は、手段を選ばない男でもありますが、常に選手ファーストです。戦力外選手の話を描いた第3話では、それが顕著に出ています。どんな一流スカウトでも、担当した全員が活躍できることはない。この回では、かつて自分が入団させた選手が戦力外を通告されます。トライアウトに向かう彼に対して、郷原がどう声を掛けるのか...そんな姿も描いています。郷原のより深い一面が見られるストーリーは、前作とはひと味違うと思うので、注目してほしいと思いますね」

宮沢「今回は、神木自身もスカウトとしてボーダーラインにいる。なかなか成果を上げられず、ある意味で崖っぷち...。ただ、崖っぷちに立っているからこそ、より燃えるんですね。この選手をなんとしても成功させたいと必死に頑張る。前作の時より成長し、スカウトとしてのプロ意識が芽生えた神木を見てもらいたいですね」

この記事の全ての画像を見る
次のページへ
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
Person

関連人物