望海風斗、"沸騰寸前"の感情で挑む新境地 ミュージカル『神経衰弱ぎりぎりの女たち』で感じる"噛み合わない面白さ"

俳優

1

■上田一豪(演出)と、刺激し合う稽古場

――演出の上田一豪さんと作品を作るのは二度目とのことですが、稽古場での発見はありますか?

「一豪さんは、演じる側の感情の流れとか積み重ねをすごく大事に丁寧に作ってくださる演出家でありながら、全体のイメージもすごくこだわりを持って作られていくので、安心して身を委ねることができる方だなと思っています。

今回ご一緒して、一豪さんの頭の中にあるディテールがとにかく面白くて。特に音にはものすごくこだわられていて、稽古場でも『こういう音が欲しい』とよく仰っていますね」

――その"音"へのこだわりは、実際に演じる側にも影響しますか?

「めちゃめちゃ助けられています!特にコメディはテンポが命なので、間(ま)を音で埋めてもらえることでリズムが生まれますし、それがそのまま作品の推進力に繋がっていると感じます。

そして、一豪さんが一番この作品に出てきそうなキャラクターだなと思います(笑)。あの"ぎりぎり"な空気感は、まさに一豪さんそのものだなって」

――上田さんへの信頼の源はどんなところにありますか?

「実際に演じていて、『ここ、感情が繋がっていないな』と自分で違和感を持っているところを、一豪さんは必ず見抜いてくださるんです。『あそこ、もう一回考えなきゃね』と言われるたびに、あぁ、ちゃんと見てくださっているんだなと。

見せ方だけでなく、役としての積み重ねを緻密に計算して作ってくださるので、ものすごく信頼しています。現場でみんなが試行錯誤しているときも、常に演じ手の近くに寄り添って、一緒に最善の形を探してくださる。そこが本当に心強いですね」

――共演者のみなさんの印象はいかがでしょうか?

「皆さんそれぞれ持っているものが違うので、毎日が刺激的です。和希(そら)さんは、本当に大変な役どころ。歌も難しいですし、ずっとテンションが切り替わり続ける役なので、彼女がどう作り上げていくのか私自身も楽しみです。

高嶋(政宏)(※「高」は正しくは「はしご高」)さんと秋山(菜津子)さんは、本読みの段階で既にキャラクターを完璧に提示されていて、そのプロフェッショナリズムには圧倒されました。お二人がいらっしゃるだけで場の空気が一変するので、私自身ももっと学ばなければと刺激を受けています。長井(短)さんは初めてのミュージカルとは思えないほど、本当に素敵なキャラクター。

また、高嶋さんは、イバンという役を深く愛して演じられているので、お相手としてご一緒できるのがとても幸せです。これから稽古を重ねていく中で、お互いの関係性がより濃くなっていくのが楽しみですね」

――稽古の合間のリフレッシュ法はありますか?

「今すごいハマっているのがポタージュ作りなんです(笑)。それで、劇中にガスパチョが出てくるので、作ってみたら意外と簡単で、とても美味しくできたんです。

そこからスープ作りにハマって、帰り道、"今日は何のポタージュ作って食べようかな"って考えるのが今の楽しみです」

文=HOMINIS編集部 写真=MISUMI
ヘアメイク=yuto スタイリスト=加藤万紀子
衣装=ワンピース(wacca)/ピアス(アビステ)

ミュージカル『神経衰弱ぎりぎりの女たち』公式サイト

この記事の全ての画像を見る
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  1. 1
  2. 2
  3. 3
Person

関連人物