広瀬すず、ドラマの撮影を経て「俳句もラップも身近に感じられるようになりました」

「ドラマWスペシャル あんのリリック -桜木杏、俳句はじめてみました-」で主演を務める広瀬すずさん。演じる役柄は、人気ラッパーのゴーストライターをしている芸大生・杏。人と関わることが苦手な彼女が俳句と出会い、新しい自分に出会う物語になっている。

「杏はちょっと変わった女の子。いい意味でぶっきらぼうだけど好きなことに対してはとことん追究していくタイプだと思ったので、最初はそれを表現できればいいなと考えていました。でも、演じていくうちに、無愛想でもみんなが優しくしてくれたり、褒めてくれたりして、人と一緒にいることがどんどん好きになっていくのを感じたので、杏の素直な部分も出していいんじゃないかと思って、少し演じ方を変えてみました」

主演ドラマについて語った広瀬すず

劇中では句会のシーンが登場。撮影前にはキャストが俳句を持ち寄り、その緊張感と臨場感を体感したそう。

「句会は、句を書いて、ずっと座っているだけなので、地味に感じられるんですが、自分の句の発表直前はこんなにドキドキするもんなんだなって。実際、『興奮してきた!』っていう気持ちがリアルにありました(笑)。いろんな言葉に触れて、ほっこりした気持ちになるのかと思っていたら、『悔しい』とか『この人はこういう句を書くから、こういう性格なんだろうな』とか、いろいろ想像をかき立てられるんです。句会はゲームみたいな感覚で、楽しいんですよ」

一方、ラップバトルにも劇中で挑戦。 ラップは独特で、セリフとは違う覚え方を試したという。

「韻を踏みながらしゃべるので、リズムに乗せて口に覚えさせていきました。ラッパーのハゲボウズを演じている板橋駿谷さんは朝ドラの『なつぞら』で共演して、いまだに"番長"って呼んでるんですが(笑)、ラップのアドバイスをいただいたり、本番も引っ張ってもらいまして、本当にありがたかったです」

杏が俳句に出会って考え方が変わったのと同様に、広瀬さんもこの作品を通して俳句のイメージが変わったようだ。

「俳句もラップも自分から遠いものだと思っていましたし、それぞれ全然違うものだと思っていました。でも、両方とも自分の思いとか、言葉を発信していくという形は一緒ですので、意外と共通するところが多いのかなって。自分にとって、俳句もラップも身近に感じられるようになりましたね」

「ドラマWスペシャル あんのリリック -桜木杏、俳句はじめてみました-」より

ひろせ・すず●'98年6月19日生まれ、静岡県出身。映画「ちはやふる」シリーズ、NHK連続テレビ小説「なつぞら」('19年)など、多くの話題作に出演。主演SPドラマ「エアガール」(3/20(土)、テレビ朝日系)、 十三代目市川團十郎白猿襲名記念ドラマ特別企画『桶狭間〜織田信長  覇王の誕生〜』(3/26(金)、フジテレビ系)など出演作が控える。

撮影=SHIN ISHIKAWA(Sketch) 取材・文=田中隆信
スタイリスト=丸山晃 ヘアメイク=河北裕介
衣装協力=アキラナカ/ハルミPR、ルシェルブルー/リステア・ルシェルブルー総合カルタマーサービス、クラークス オリジナルズ/クラースジャパン、ソワリー/ソワリー

この記事の全ての画像を見る

放送情報

ドラマWスペシャル あんのリリック -桜木杏、俳句はじめてみました-
放送日時:2021年3月6日(土)19:30~
チャンネル:WOWOWプライム
※放送スケジュールは変更になる場合があります

詳しくはこちら

キャンペーンバナー

関連記事

関連記事

記事の画像

記事に関するワード

関連人物