生田絵梨花がツアーファイナルでファンヘ語る気持ち「今日みたいな思い出が皆さんの日常の中でも少しでも思い浮かぶと幸せです」
- ミュージシャン
- 2024.10.31
続いては、ディズニー100周年記念作品の長編アニメーション映画「ウィッシュ」で生田が主人公の少女アーシャの日本版声優を務めたということで、劇中の楽曲「ようこそ!ロサス王国へ」、「誰もがスター!」、そして「ウィッシュ〜この願い〜」を披露。ミュージカル経験の多い生田だけに、このコーナーではしっかりと「ウィッシュ」の世界観を作り上げ、ミュージカルのステージを見ているような気分にさせてくれた。
MAMAMOOの「HIP」をダンスと共にクールに歌い、IVEの「ELEVEN」をピアノを弾きながらバンドとの見事なアンサンブルで披露した。
ここから後半戦。K-POPの世界の次は"懐かしの夏ソング"のコーナーへ。ピンク・レディーの「渚のシンドバッド」では名前のコールをリクエストし、曲中に客席から大きな「いくちゃん!」コールが響いた。ラッツ&スターの「め組のひと」でもお馴染みの「めっ!」を決めポーズと共に披露。サザンオールスターズの「勝手にシンドバッド」ではコール&レスポンスで観客との一体感をさらに強め、「今何時?」と一緒に叫び、タオル回しまで!
いよいよライブも終盤。ここで披露したのはYOASOBIの「アイドル」。リズミカルに歌い、大サビではピアノを弾きながら歌うというエモい展開に。「皆さん、愛してます! 最高だよ!」と呼びかけ、「きっと、今この瞬間、日本で一番、いや、世界で一番ここが熱かった自信があります!」と会場の盛り上がり、観客との一体感に大満足の様子。そして、「こうやって皆さんが集ってくれたこの瞬間に寄り添い合いたいのはもちろん、皆さんが家に帰って一人になって落ち込んだ時も、『ここにいるよ』って言える存在でありたいと思っています。今日みたいな時間を一緒に共有したあと、その思い出が皆さんの日常の中でも少しでも思い浮かぶと幸せです」といった思いを伝え、「だからね」で本編を締めくくった。
アンコールの声に応えて再びステージに登場した生田。連続ドラマ初主演作「素晴らしき哉、先生!」の主題歌「歌を贈ろう」(竹内まりや)を歌い、ミュージカル「レ・ミゼラブル」より生田が演じる"ファンテーヌ"の歌唱曲である「夢やぶれて」を感情豊かに歌い上げた。
「ここで1曲、皆さんに聴いてもらいたい曲があります」と言って披露したのは、生田が作詞を手がけ、バンドメンバーの伊賀拓郎が作曲した新曲「シンフォニー」。「今回、ツアーを回る中で、皆さんと、一人一人と一緒に時間を過ごして、バンドメンバーの皆さんや、ライブチームの皆さんと音楽を奏でて感じたことを曲にしたいなと思って書いてきました。みんなで一緒に奏でてる、そういう感覚を私はライブをしながらたくさん感じたので、そういう意味合いと、それぞれ個性も違うし、それぞれここまでの歩み方も違うけど、同じ場所に集って、温もりを渡しあって、この温かい空間ができてるんだなと思って作りました。皆さんへの思いを乗せて届けられたらと思います」と曲紹介し、歌い上げた。ラストはコロナ禍に初めて作詞作曲した曲「No one compares」。「誰も何も比べられるものはない。それくらいあなたは特別な存在。感謝を込めて歌います」とピアノを弾きながら、言葉の一つ一つを噛み締めるように歌唱し、幕が下ろされた。
シンガーソングライター的な一面や、ポップシンガー、アイドル、ミュージカルスター、ピアノやギターを奏でるミュージシャンなど、才能豊かな生田絵梨花の魅力が存分に発揮され、その魅力をたっぷりと味わうことのできたライブとなった。いろんな発見があり、その中から新たな可能性も感じさせてくれるこのツアーファイナル公演をぜひ、じっくりと楽しんでもらいたい。
文=田中隆信
※この記事はライブレポートのため、実際の放送内容とは異なります。
放送情報【スカパー!】
M-ON! LIVE 生田絵梨花 「Erika Ikuta Tour 2024 『capriccioso』」
放送日時:11月2日(土)19:00~
放送チャンネル:MUSIC ON! TV(エムオン!)
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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