(C)前屋進・講談社/食べるだけを見てるだけの製作委員会
4月より放送中のTVアニメ『メイドさんは食べるだけ』。前屋進による原作コミックをアニメ化した本作は、英国のお屋敷でメイドとして働く橘スズメが、ひょんなことから日本での一人暮らしを始め、食を通じて人々とつながっていく"ほのぼの日常アニメ"だ。
スズメの幼なじみ的な存在であり、ともにお屋敷で働くメイドの友達・リコッタ・フレスカを演じるのが、声優の須能千裕。ツンデレ気質ながら誰よりもスズメを案じる姿が視聴者の心を摑んでいるが、須能はこのキャラクターをどのように肉づけしてきたのか。キャラクターの魅力から現場の裏話まで語ってもらった。
――リコッタ・フレスカというキャラクターに、最初にどんな印象を抱きましたか?
「リコッタちゃんはいわゆるツンデレと言われるキャラですけど、もっと深い所までスズメのことを大切に思っていて、自分がしっかり手を引いてあげたい、でも自分の大切にしたい気持ちがお節介になってはいけない、と押し問答しているのがとても可愛いキャラだなと思いました。
最初は"自分が日本にいるスズメをしっかり支えなければ"という思いの方が大きかったのに、日本で逞しく成長し楽しんでいるスズメを見て、リコッタちゃん自身も頑張りすぎず、対等にお互いを大事にしていくように変化していくところが魅力ですし、観てくださる皆さんにも話数を重ねていく中で感じていただけたら嬉しいです」
――日本での新しい日常と"食べる"ことが丁寧に描かれる作品ですが、役作りのうえで意識した点はありましたか?
「食は日本人なりの大好きの形だと思っています。胃袋を摑む、とも言いますしね。日本人はよくシャイで愛情表現をしないと言われますが、美味しいご飯を一緒に食べたり、喜んでほしいから手間をかけて料理をしたり、お腹いっぱい食べさせてあげたり、遠く離れても寂しくないようにお持たせをしたり......。私はそういうことが日本人のアイラブユーだと思っています。感情の起点をシンプルな"一緒に食べたい"で済ませるのではなく、"大好きなあなたとこの美味しいを共有したいから一緒に食べたい"になるよう、丁寧に伝えることを意識しました」
(C)前屋進・講談社/食べるだけを見てるだけの製作委員会
――食べたときのリアクションはこの作品の大きな見どころですが、アフレコで工夫されたことを教えてください
「スズメは食べ物そのものを深く味わって、100%集中して楽しんでいることが多いのですが、リコッタは食べ物に集中して楽しんでいるときと、スズメの反応含めて食べることを楽しんでいるときがあるので、その空気感の違いが伝わるよう意識しました。
食べ物の温度や触感、歯ごたえを一緒に冒険するように楽しむこともあれば、スズメの反応をみて心も満たしながら自分のお腹も満ちていくシーンもあります。セリフにはもちろん、セリフとして出ていない視線や表情も拾って、無言でたくさんの愛を伝えていますので、リコッタなりの食の楽しみ方が伝わったら嬉しいです」
――スズメとリコッタの関係性について、どのように捉えて演じていましたか?
「リコッタは同じお屋敷で働いているスズメのメイドの友達で、スズメのお姉さんのような関係性です。スズメのことが大大大好きなんですが、最初はなかなか素直じゃなくツンとしてしまうことも多いのですが、話数が進むにつれてどんどんデレも増えていくので、"あ、リコッタちゃん、スズメが可愛すぎて溶けてるな?"という点も楽しんでいただけたらと思います。
また2人の長い付き合いの上にある信頼関係や愛情が伝わるよう、リコッタが何か注意や指摘のような、文字だけで見ると少し強そうな言葉を発するときには、絶対に気持ちの根源は"大好きだから"にしていました。でも掛け合いしていると、市ノ瀬加那ちゃんが本当に可愛くて、見守っているようなシーンも"スズメが選んだことを尊重したい"みたいな、もはや母性のようなものを引き出されちゃいましたね...(笑)」











