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2025年秋クールに放送が始まると、SNSでも大きな話題を呼んだ本作だが、ここまで視聴者を釘付けにしたのは、魅力的な脚本に命を吹き込んだ俳優陣の力が大きいように感じる。特に主演2人の演技からは目が離せない。
「第47回日本アカデミー賞 新人俳優賞」や「第17回TAMA映画賞 最優秀新進女優賞」など、数々の栄誉に輝き、その実力を証明し続けている桜田。そんな彼女の圧倒的な演技力は本作でも健在である。結以はある理由から"逃げること"を選択するキャラクター。心に深い闇を抱えながらも、大介との対話を通じて、閉ざされた心が少しずつ開いていく様子が描かれる。桜田が結以の"感情のグラデーション"を繊細に体現しているため、視聴者は心の移ろいを実感できるだろう。
一方、言葉で人を救い、行動で熱い想いを示す大介を演じる佐野の存在感もまた強烈だ。彼の発する言葉は単なるセリフではない。魂が乗った言葉だからこそ、私たちの胸に深く突き刺さる。佐野が魅せる抜群の表情管理と情感豊かな表現が、大介というキャラクターの生き様を鮮やかに際立たせているのだ。
桜田ひよりと佐野勇斗が化学反応を生み出すドラマ「ESCAPE それは誘拐のはずだった」。2人にしか作れない空気感をぜひ見届けてほしい。
文=浜瀬将樹











