今井美樹が歌手デビュー40周年を迎えた。1986年のデビュー以来、「PIECE OF MY WISH」「PRIDE」をはじめ、時代を越えて聴き継がれる楽曲を届けてきた彼女の歩みを振り返るうえで、あらためて見返したいのが「MIKI IMAI DREAM TOUR FINAL AT BUDOKAN 2004」と「MIKI IMAI 20th Anniversary Concert "Milestone"」だ。歌謡ポップスチャンネルでは、40周年特集としてこの2本のライブを放送する。
まず「MIKI IMAI DREAM TOUR FINAL AT BUDOKAN 2004」で印象に残るのは、武道館という大きな会場を自然に包み込んでいく今井の歌声だ。2004年に行われた全国ツアー「IMAI MIKI DREAM TOUR 2004」の最終公演として開催されたこのステージには、布袋寅泰、今剛、KUMA原田、山木秀夫らが参加。バンドの音は華やかで、ライブ全体にも大きなスケール感がある。だが、今井の歌はそこで必要以上に力まない。強く押し出すのではなく、豊かな演奏の中にしなやかに乗りながら、会場の空気を少しずつ自分のものにしていく。その軽やかさと自然体の佇まいが、このライブの大きな魅力になっている。

「PARTY TIME」「Another One」「Somethin' Else」「Travellin' Woman」と続く序盤から、ライブには明るく伸びやかな空気が広がっていく。今井の歌は、観客を強く煽って盛り上げるというより、楽曲の心地よいリズムに乗せて、会場を少しずつ温めていくように響く。「DRIVEに連れてって」や「微笑みのひと」でも、その魅力はよく表れている。都会的で洗練されたサウンドでありながら、どこか親しみやすく、聴き手との距離が遠くならない。華やかさと自然体のやわらかさが同居しているところに、今井の歌の魅力がある。
この武道館公演の中でも、やはり「PIECE OF MY WISH」と「PRIDE」は大きな存在感を放っている。どちらも今井を代表する楽曲だが、このライブでは、ヒット曲としての安心感だけでなく、2004年の今井が歌うからこその新鮮さがある。2004年の今井が、今の自分の声で改めて届けているからこそ、新鮮に響くのだ。











